【産後うつの経緯01】はこちらから
里帰りまで
私が通っていた産婦人科は分娩施設がなかったので、出産は実家近くの医療センターに決まっていました。
妊娠8ヶ月からは医療センターの産婦人科の検診へ通いました。自宅から実家までは電車で1時間半の距離です。
前の産婦人科ではほとんど待つことがなかったのに、医療センターでは患者が多く何時間もかかるため、検診は一日かかりになりました。
母からは里帰りするように何度も言われました。
臨月には実家に帰ってきなさい!
とはいえ大学卒業から15年以上家を出ていたし、母の過干渉で毒舌なところが苦手で、ギリギリまで自宅で頑張ろうと思っていました。
しかし臨月に入った矢先、突然の体調不良が起こり、全く食べ物を受け付けなくなりました。
今までこれといったトラブルがなく、つわりもなかった私は、体に何が起こっているのか全く分かりませんでした。
今まで通っていた産婦人科に電話すると、もう管轄外だから医療センターに連絡するように言われました。
水分以外は体が受け付けなくなり、気分は悪くなるばかり。大きく動く胎動で眠れない3日間を過ごしました。
夫が休みになった朝、後部座席で寝た状態で車で乗り、医療センターまで高速を飛ばしてもらいました。
緊急入院と貧困妄想
医療センターに着くと、色んな検査をした後に、そのまま緊急入院となりました。
心配をかけるので実家には知らせたくなかったものの、入院が決まってしまったので伝えるしかなくなりました。
実家からすぐに駆けつけてきた母と姉は、私の衰弱した様子を見て気が動転していました。特に母は必要以上に慌てるので伝えたくなかったのです。
物心ついてから入院をしたことがなかった私にとって、それは初めての経験でした。ここまで来ても私は、入院に躊躇していました。
入院なんかしたらお金がかかってしまう…入院なんかしたくない…
今思えば既に「貧困妄想」が始まっていたのかもしれません。
そしてこれが、私が悩む原因の始まりになるのです。
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