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【産後うつの経緯13】人として最悪の思考と入院勧告

私の産後うつヒストリー

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漢方薬が効かなくて抗うつ剤に変更する

生後2ヶ月頃には、夜中に何時間も泣き続けて眠れなかったり、ついに死にたいと口にするようになっていました。

心療内科で処方してもらった漢方薬では全く効果が出なかったため、断乳覚悟で抗うつ薬を処方してもらうことにしました。

抗うつ薬にはいくつか種類があり、その作用から次の5つのタイプに分けられています。

  1. 抗うつ剤の種類
    • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
    • SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
    • NaSSA(ナッサ)・(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
    • 三環系
    • 四環系

幸福感が出てくるというセロトニンやノルアドレナリンというのは神経伝達物質なので、これらの薬を服用することで神経の情報伝達がスムーズになると考えられています。

まず、三環系のアモキサン(アモキサピン)が処方されました。その時点で母乳を与えることは諦めることになりました。

抗うつ剤を飲みながら母乳を与えることについては、推奨はされていません。

抗うつ剤の添付文章などをみてみると、「服用中は授乳を避けることが望ましい」「授乳をしてはいけない」となっています。

ですが、海外のお薬と授乳のガイドラインなどをみてみると、抗うつ剤による授乳への安全性は高いといわれています。抗うつ剤は母乳に出ていってしまうことは避けられないのですが、これによる赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられています。

製薬会社としては、おそらく大きな問題はないと推定されるお薬だとしても、母乳へ出る以上は「絶対安全」と言い切ることができず、慎重な書き方になっています。

引用:元住吉こころみクリニック

もう殆ど出てなかった母乳だけど、最後の授乳の時は悲しくて泣きました。

実家近くで物件を探す

私達が自宅に帰ってきたところで、会社の拘束時間が長いので、仕事の日は殆ど家に居られないのは目に見えていました。

そのために妊娠7ヶ月頃に、義実家の近くのマンションに引越ししていました。

私は夫が当てにできないと分かっていて子どもを生んだはずなのに、いざ現実となったらワンオペは無理だと悟りました。

夫は今の私の状況を見て、里帰りしていないと育児はできない…それどころか私が死んでしまうのではないかと真剣に考え始めたようです。

しかし私の自己肯定感の低さが、私の母親との関係にあることも懸念した夫は、私の実家近くで家を借りようと動き出しました。休みの合間をぬっていくつかの物件を回ってくれたようです。

貧困妄想になっていた私は物件を探すなら、できるだけ家賃を抑えて欲しい、ただ水回りだけはある程度きれいであって欲しいと頼んでいたのです。

すると、2LDKで実家にも徒歩で行ける距離にあったマンションを探してくれました。築50年なので破格値の家賃でした。

夫は私達を内覧に連れていきました。古いですが、ここなら暮らしていけないことはないなと思い、ほぼこちらで決まりかけていました。

でも結局、契約できませんでした。実家との間に小さな踏切を通る必要があって…毎日ベビーカーで通ううちに、私は踏切に飛び込んでしまうのでは…と恐れたからです。

一時帰宅する

もう一度考え直そうと思い、7月の終わりに1週間だけ、夫の待つ自宅へ一時帰宅しました。

近所の公民館で子供を自由に遊ばせる場所があると聞いたので、抱っこひもで息子をつれて行きました。

1歳くらいの子供を連れてきていたお母さん方と話をしました。子供と意志疎通出来ているように見えて、楽しく育児しているんだろうなと落ち込んでしまいました。

翌日は夫の実家に行き、ひいおばあちゃんにもやっと息子を会わせて抱っこしてもらうことができました。

また、自宅の地区にある保健師さんが家庭訪問してくれました。実家と自宅の保健師さんがお互い連絡を取ってくれていたようです。

息子は7.6キロまで成長しており、順調であることを誉めてもらいました。

人として最悪の思考になる

1週間、なんとか自宅に帰れたものの、私のうつ状態は深刻なものになっていきました。

一方で息子が寝返りできるようになり、うつ伏せ寝を好むようになりました。

それを見ているうちに「このまま押さえつけて、息をしなくなったら突然死として扱われるのではないか…」とまで思い始めました。

母親として人間として最悪の気持ちでした。その時、父が私達の部屋の前を通らなかったら、実行していたかもしれません。

もうどうしようもなくなった私は、通っていた心療内科に連れて行ってもらいました。

今まで心療内科に行っても家族が話すだけで、私はほとんど口を聞いていなかったのですが、どうしても本心を話さないといけないと思って一人で先に診察室に入れてもらいました。

今の症状について、忘れてしまうので何とか紙に書いて、それを主治医の前で読み上げました。そして…

これまでは自分が死にたかったけど、ついに赤ちゃんを殺したいとまで思ってしまったと告白しました。

それを聞いた主治医は一瞬、もう聞きたくないかのような顔をされたように見えました。

私を制して家族を診察室に入れてから「貴女は大うつです」と言われ、精神科への入院を勧められました。

しかし入院できる病院が実家付近にはないので、自宅のある地域の精神科病棟に転院することになるだろうと。

これまで私の様子を見ていた父は、入院することに賛成でした。しかし入院すると息子は母に預けることになり、それはかなり負担がかかります。

また、その時の私は鬱が治るとは到底思えなかったので、数日考えさせてもらうことにしました。

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