- 三人目を産んでからイライラすることが増えた
- 気持ちが沈んで落ち着かない
- 私は母親として失格かも…
それって、もしかしたら産後うつの症状かもしれません。
産後うつは甘えなどではなく、れっきとした病気です。
そのため産後うつが疑われるときは、早めに対処しなければなりません。
「でも一人目二人のときは何ともなかったのに、三人目でも産後うつになるの?」
そこで今回は【産後うつ】とくに【三人目】に焦点を当てて調査しました。
子ども三人の育児は、想像以上に大変なもの。
「慣れてるから大丈夫のはず」と軽くみないで、辛いときは周りの人にどんどん助けを求めることが大切です。
産後うつは三人目でもなる?→なります
結論からお伝えすると、三人目でも産後うつになることがあります。
一人目・二人目のお世話もしなければいけない三人目の育児は、そのくらい大変なんです。
実際に多くのママたちが、三人目を出産してから産後うつの症状に悩まされています。
体験談
そこで、体験談を集めてみました。
体験談①
できるだけ寂しい想いをさせないように、三人目が生まれた後も上の子たちを優先していました。そしたら、まさかの産後うつに…。
思うようにお世話ができない不安感や焦り、無気力に襲われ、毎日泣いていました。
体験談②
すでに二回も出産を経験してるのに、三人目を産むときはなぜか不安でたまりませんでした。
上手く言葉にできないのですが、自分には三人を育てていく力がないような気がしてしまって、とても苦しかったです。
助産師さんに相談したところ、親身になって話を聞いてくれた上で「三人目の出産が恐怖だと感じる人は多い」と教えてもらい、安心したのを覚えています。
体験談③
実家のサポートがあったにも関わらず、三人目を産んでから産後うつになりました。
きっかけは上の子の赤ちゃん返りです。
加えて三人目の退院も長引き、義母にも嫌味を言われ…。
張りつめていた糸がプツンと切れたように、当時年中だった上の子にもキツく当たってしまっていました。
上の子たちが寂しいのは分かっているのに慮ってあげられず、ただただ泣いて過ごしていました。
体験談④
三人目を産んでから、なぜかイライラしている…ということが明らかに増えました。
それまでは穏やかな性格だったと思うのですが、上の子たちに無性にイライラしたり、怒鳴り散らしたりする毎日。
育児にも協力的で私に配慮もしてくれる夫にも当たり散らし、何度もケンカになりました。
とにかく漠然とした不安がいつもあって、自分の気持ちがコントロールできず癇癪っぽくなっていた感じです。
体験談⑤
三人目の妊娠中から、文字がまったく頭に入ってこなくなりました。
「疲れてるのかな」と軽く思っていましたが、産後症状は悪化し、上の子たちが持ち帰るプリントの内容も理解できない始末…。
受診すると、軽い産後うつだと診断されました。
それまで自覚症状を感じていませんでしたが、思い返せばイライラや不安を大きく感じていたように思います。
産後うつの原因6つ【三人目なのになぜ?】
三人目で育児にも慣れている頃なのに、どうして産後うつになってしまうのでしょう?
産後うつの原因について、まとめました。
原因①急激なホルモンバランスの変化
妊娠中〜出産後は、ホルモンバランスが大きく変化します。
しかしあまりに急激なため身体や脳はすぐに対応できず、自律神経を乱します。
この自律神経の乱れが、不安や焦りを生み、産後うつへと繋がるのです。
ホルモンの分泌量が変化することは妊娠・出産において避けられない変化であるため、「三人目だから産後うつにはならない」ことにはなりません。
原因②慢性的な寝不足と疲労
生まれたばかりの赤ちゃんは、一人目だろうと三人目だろうと、三時間おきの授乳を必要とします。
そのためママは慢性的な寝不足に陥り、うつ病を発症しやすくなるのです。
さらに上の子どもたちのお世話もしなければならない三人目ママは、いよいよ休む暇がありません。
むしろ一人目のときよりも疲労感やストレスを溜め込んでしまい、産後うつになってしまうことがあります。
原因③生活環境の変化
環境が変わると、人間はストレスを感じるものです。
とくに産後は、ママを取り巻く環境が大きく変化します。
- 生活リズム
- 就業形態
- 交友関係
- 体質の変化 など
加えて三人目のときは上の子どもたちがいるため、
- 進学
- 赤ちゃん返り
- イヤイヤ期
- インフルエンザやコロナなど感染症の対応
などが重なることも。
このような環境の変化は大きなストレスとなり、産後うつの原因になります。
原因④ママとしてのプレッシャー
「ママなんだから私がしっかりしなきゃ」という責任感や、「三人目なんだから大丈夫だろう」という周囲の安易な認識も、ストレスとなって産後うつの原因になります。
ママはすでに頑張りすぎなくらい頑張っているので、プレッシャーをかけるようなことを思ったり言ったりするのはやめましょう。
原因⑤金銭面での不安
子どもを育てるのは、すごくお金がかかります。
「このままでお金は大丈夫かな…」「子どもをちゃんと大学まで行かせてあげられるかな…」
このような金銭面での不安も、子どもの人数が増えるごとに増していくため、産後うつの原因に。
とくに子どもが小さい頃はママがフルタイムで働くことが難しいため、金銭的に不安を感じやすくなります。
原因⑥過去にうつ病になったことがある
過去にも産後うつやマタニティブルーズ、こころの病気になったことがある人は注意が必要です。
このような人はもともと繊細な性格の方が多く、精神面において不安定になりやすいからです。
一度なったから必ずもう一度なるとは限りませんが、何らかの対策は取っておいた方がいいかもしれません。
産後うつの対処法
では、現在「産後うつかも」と思うときは、どのような対策を取ったらいいのでしょう。
効果的な方法を3つご紹介します。
方法①周りの人に話を聞いてもらう
「産後うつかも…」「子育てがつらい…」と思ったら、誰かに気持ちを聞いてもらうことが大切です。
つらい気持ちを溜め込んでしまっては余計につらくなってしまうため、外に吐き出して発散すると気持ちがすこし楽になります。
- パパや実母、仲のいい友人など、信頼できる人
- カウンセラーや保健師などの専門家
- X(旧Twitter)などのSNS
このとき打ち明けられた人は、ママに対して厳しい言葉をかけたり、安易に「がんばれ」と言ったりしない方がいいです。
なぜならママはすでにものすごく頑張っているから。
「がんばれ」と励ますより、まずは気持ちを受け止めてあげることが大切です。
方法②できるだけゆっくり休息をとる
無理に頑張ろうとしないで、できるだけゆっくりと休息を取りましょう。
睡眠をとったり好きなことをしてリラックスしたりすれば、気持ちにも余裕が生まれます。
- 赤ちゃんや子どもたちを信頼できる人に預かってもらう
- 日中赤ちゃんと一緒にお昼寝をする
- しなくてもいい家事はやらない
たまには家事代行サービスや、宅配食サービスを利用するのもおすすめですよ。
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方法③心療内科などを受診する
「産後うつかも」と思ったときは、できるなら早めに受診しましょう。
産後うつは病気なので、早期発見できれば治療も早く進みます。
- 出産した産婦人科
- 心療内科
- 自治体の窓口
に相談してみましょう。
中には「病院にかかると、赤ちゃんを取り上げられてしまうかもしれない」と思ってしまうママもいます。
ですが病院の先生や助産師さん、保育士さんたちは、ママがこころの健康を取り戻し、安心して子どもたちのお世話ができる道を一緒に探してくれます。
安心して、彼らを頼って大丈夫ですよ。
産後うつは三人目でも注意が必要
いかがでしたか?
一人目・三人目に関わらず、たとえ何人目の出産であっても産後うつになる可能性は十分にあります。
産後うつの原因は、ホルモンバランスの急激な変化やストレスなど、出産の経験数とは関係ないものだからです。
むしろ「三人目だから大丈夫だろう」という思い込みがママを追い詰めるため、周りの人はできるだけママをサポートし、ママ自身も「完ぺきな母親」になろうとしないことが大切です。
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