無性にラーメンを食べたくなるときってありますよね。しかし乳幼児連れでラーメン屋さんへ行くのはハードルが高いと諦める人も多いはず。
おうちで作って食べるという選択肢もありますが、ラーメンは何歳から与えてもよいのでしょうか?
今回は子供にラーメンを食べさせるときのポイントと注意点をご紹介します。
ラーメンは何歳から食べてOK?
子供にラーメンを与えるのは、早くても離乳食完了期である1歳~1歳半がよいでしょう。ラーメンに使われている中華麺は弾力があるため、離乳食完了期から与えるべきとされています。
しかし1歳を過ぎたからといって、すぐに食べさせてよいというわけでもありません。ラーメンにはさまざまな成分が含まれているため、注意しなければならない点も多いからです。
実際に我が子にも、初めて与えたのは離乳食~幼児食へ慣れてきた2歳目前の頃でした。それでは子供にラーメンを与える際の注意ポイントをご紹介していきます。
ほかの麺類に十分慣れてから
中華麺には、独特のコシを出すために「かんすい」が使われています。そのためほかの麺類より弾力が強く、赤ちゃんにとっては噛み切りにくい食材なのです。
まずはうどんやそうめん、パスタなどに十分慣れた後に中華麺にチャレンジするのがよいですね。小さいうちは、麺を短くカットしてあげましょう。
アレルギーに注意
中華麺には小麦・卵などのアレルギー物質が含まれています。ラーメンにチャレンジする前にこれらの食材を与えてもアレルギー反応がないか十分確認してから、そしてラーメンを与える時も少量からスタートしましょう。
またラーメンの種類によっては、具材やスープなどにそのほかのアレルギーを含む食品が入っていることもあります。与える前に成分表示などを十分確認しましょう。
塩分
ラーメンには塩分が非常に多く含まれているため、大人と同じものを子供に与えるのは避けたいところです。幼児の1日の塩分摂取基準は1~2歳で3.0g未満、3~5歳でも3.5g未満とされています。
参考に、スーパーでもよく見かける市販のラーメンの塩分を見てみましょう。
メーカー名 | 商品名 | 食塩相当量 |
東洋水産 | マルちゃん正麺 醤油味 | 5.6 |
サンヨー食品 | サッポロ一番 塩らーめん | 6.1 |
日清 | カップヌードル | 4.9 |
東洋水産 | マルちゃんの生ラーメン 醤油 | 6.9 |
だいたいが5~7g程度と子供には多すぎる量ですね。塩分の多くはスープに含まれているので、スープを薄める・飲み残すなどの工夫が必要になります。
脂質
ラーメンのスープや麺に含まれる脂質にも注意が必要です。小さな子供は消化機能が未発達なため、脂が多い食べ物は身体に負担がかかります。そのためあっさり系スープをチョイスしてあげましょう。
さらにカップ麺や即席麺に多い油揚げ麺にも注意が必要です。
脂質が多く含まれるのはもちろん、揚げる際に使われている植物油脂はマーガリンなどと同じトランス脂肪酸であり、摂取しすぎると心臓病のリスクが上がるなど健康被害の懸念もされています。
少しでも摂取しないためにも生麺や乾麺を使うか、即席麺の場合はノンフライ麺を選ぶのがよいですね。
添加物
ラーメンにはさまざまな添加物が多く含まれています。とくにスープに多く使われていて、市販のものだけでなく、ラーメン屋さんのラーメンももちろん添加物がたくさん含まれていると思ってよいでしょう。
スープを薄めたり手作りしたりなど工夫するほか、ラーメンを購入するときは、成分表示を見て少しでも添加物が少ないものをチョイスしてみましょう。
やっぱり子供にラーメンはあげない方がいい?
子供にラーメンをあげる際の注意点をざっと見ると、あまり積極的にあげるべきでないという印象を持つかもしれません。
しかし我が子がイヤイヤ期に差し掛かったころ、私にとってラーメンは救世主でした。好き嫌いが多くなっていき白米や野菜をなかなか食べてくれない中、ラーメンは美味しく食べてくれました。
お友だちのママたちに聞いても、2歳頃でもすでにラーメン大好きっ子がたくさんいましたよ。
やっぱり大人と一緒で、子供もラーメンが好きなんだね~
ふだん食べてくれない野菜でも、ラーメンに入っていればなぜか食べる、なんてこともしばしば。
また家族揃って同じものを食べると子供も喜んで食が進みますよね。そして大人も我慢せずラーメンを食べられてうれしいです。
ですので個人的には、ラーメンも悪いところばかりではないかと思います。
それではこの後は、我が家でラーメンを与え始めた2歳頃に工夫していた点や、おすすめ品をご紹介していきたいと思います。
ラーメンを楽しむためのポイント(おうちで調理編)
おうちでラーメンを子供に食べさせるときに気を付けていたことなどをまとめてみました。一工夫することで、子供にラーメンを食べさせる罪悪感も軽減できますよ!
麺
基本的には生麺を使っていました。多少の添加物は入っていますが、スーパーで手軽に買える中で一番良いかな、という考えです。
生麺は1食分ずつラップで包みフリーザーバッグにいれて冷凍すれば、1か月程度保存可能です。茹でる時も凍ったままでOKですよ。
でも即席麺のジャンキー感がお好きな方もいると思います。そんな方におすすめしたいのはこちらです。
子供用品店などでよく見かけるこちらの商品は、1歳6か月から食べられるそうです。添加物も大人向けのラーメンより安心なものになっています。
実は我が子のラーメンデビューもこちらだったのですが、アンパンマンとばいきんまんのなるとが入っていて子供は大喜びでした。
しかし気になるのは塩分です。1食あたり2.2gと子供の1日の塩分摂取基準内には収まっているのですが、初めて味見したときにあまりにしょっぱくて驚いた覚えがあります。
1~2歳の子にあげるときは、かなり薄めてあげるのがおすすめです。
スープ
スープは添加物や塩分が多くて気になるので、基本的に大人と違うものを作ってあげていました。
野菜の湯で汁に化学調味料・着色料無添加の鶏がらスープを入れていただけですが…(笑)気分を変えたいときはプラスで味噌を溶いてみたり。
顆粒なのでチャーハンや野菜炒めなどの味付けにも使いやすいです。無添加だから平気!と幼児食に切り替わった頃からしょっちゅう色んな料理に使っていました。
具材
野菜を食べてほしくてラーメンをよく食べさせていたので、色んな野菜を柔らかく茹でて入れていました。(この湯で汁をスープに活用)野菜の味を嫌がる子は、少しスープと一緒に煮込んでもいいかもしれません。
市販のチャーシューも塩分・添加物が気になるので、野菜と一緒に豚肉を茹でて入れたり、手作りの鶏ハムや炒めたひき肉などもおすすめですよ。
ラーメンを楽しむためのポイント(外食編)
つづいて子供連れでラーメン屋さんに食べに行くときのポイントをご紹介したいと思います。
ピークの時間帯は避けて
小さい子供を連れていると、食事に時間がかかってしまうこともしばしば。ラーメン屋さんはとくにお客さんの回転率もよいので、ピーク時の混雑する時間帯はゆっくり食事するのが難しいです。
周りに迷惑と思われていないか気になって食事を楽しめないなんてことにならないためにも、できるだけ空いている時間帯を狙って来店するのがおすすめですよ。
幼児OKか確認してから行こう
来店予定のお店が幼児連れでもOKか、できれば予め確認しておきましょう。キッズチェアがあるか、おむつ交換できるスペースはあるかなど、最近はHPに記載しているお店が増えています。
家族揃って楽しい食事にするためにも、幼児OKのお店を利用するのが安心ですね。
子供用の食事グッズを持参しよう
お出かけの際には、お食事エプロンや使い慣れた子供用カトラリーなどを持参しましょう。またラーメンをカットするハサミも持っていくのがよいですね。
外食用には、樹脂製のハサミだと軽いし持ち運ぶにも安全です。お肉もしっかり切れますし、分解して洗えて清潔ですよ。
塩分・脂分に注意
外食のラーメンは、塩分・脂分が非常に多いです。お子さまメニューを選んだとしても、ラーメンのスープは飲み干さないようにしましょう。
大人用のラーメンを取り分ける場合は、あっさり目のラーメンを注文してあげましょう。スープは与えない方が安心です。子供が食べられそうな野菜があれば食べさせてあげましょう。
一工夫すれば気兼ねなく親子でラーメンを楽しめる
今回は小さいお子さんにラーメンを食べさせるときのポイントをご紹介しました。
一工夫すればパパやママも我慢せず、お子さんと一緒にラーメンを楽しめますよ。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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